2018-06-04
[0064] 何もしないことのリスク
先日、とある会合で金融機関の理事長の講演を聴く機会がありました。
私自身は金融にはあまり興味がないのですが、講演の内容が良かったため、少し紹介すると同時に意見も述べたいと思います。
ニュースでも見ることがありますが、2050年には税率格差=地域格差になり、住民減少⇒税金減少⇒財政悪化⇒地域の破綻という流れが進むと予測できるため、今、まさに変革が必要とのこと。
ここまではフムフムと感じていたのですが、この後の言葉がとても印象的でした。
「変革期はピンチでもあるが、チャンスでもある。
ピンチとは何もしないリスク、チャンスとは小が大に勝てるチャンスである。」
というもの。
大昔、人間よりも強いマンモスや恐竜が変革期を迎えて死滅したが、人間は今でも生き残っているのは、その変革期を乗り越えることができたからだ、というような例えで説明をされていました。
「変革」については先日のコラムでも意見を述べましたが、皆さんはこのピンチとチャンスをどのようにご自身の仕事やビジネスへ反映してチャレンジしていますか?
私はこの講演で「何もしないリスク」という言葉を聞いたとき、下記の記事を思い出しました。
「変革」のタイトルでコラムを発信した直後にこの記事を読み、共感を覚えました。
<厚切りジェイソン 「意識高い系」で何が悪い>
(18-4-9付 WEBVoice記事)
https://shuchi.php.co.jp/voice/detail/4981
記事のタイトルは変革と直接的にはリンクしませんが、「変革」を当たり前と捉えているジェイソン氏の見解が素晴らしいと非常に興味深く感じました。
特に、インパクトのあった言葉は、
「アメリカ人は成功するために働いているが、日本人は失敗しないために働いている。」
でした。
今や「多様性の時代」ですので、「成功」とは、何もお金持ちになることだけとは限りらないと考えます。
やりがいや生きがいも、自身が目的や目標を達成し、それを成功と感じれば、それで良い。
最近ニュースで見る言葉として、「資本主義から価値主義へ」がありますが、まさにこのことと考えます。
もちろん資本主義やお金持ちを否定するものではありません。
当たり前ですが、生きていくためには、ある程度のお金は必要です。
特にコトラー教授は、「マーケティングこそが資本主義の原動力」と述べておりますし、私も同感です。
ここから先は、次回のコラムに続きます。
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