2018-03-12
[0055] マーケティング思考とは?
最近、「マーケティング思考」という言葉を使うと、「マーケティング思考って何?」と聞かれる機会が続きましたので、今回はこの言葉の定義について意見を述べたいと思います。
時代の変化によってマーケティングも変化していることは、これまで幾度か述べましたが、現在のマーケティングは「新しい価値を創造して仕組み化する活動」であることも述べました。
そしてその背景には、「@多様性、Aネットワーキング、Bオープンイノベーション」という特徴を持っていることもお伝えしました。
では、具体的にどうしていけば良いのかですが、「顧客」と「顧客が持つ困り事」、そして「顧客にとっての価値」の3つの視点を基本軸とし、独自性やメリハリをつけて、(顧客から見た)新しい価値を届けることが、重要となります。
この3つの視点を常に持ちながら、疑問と共に仮説を立て、顧客の心理や行動等を分析し、試行錯誤を繰り返して仕組み化していくという、一連の考え方(ルーチンワーク化)が「マーケティング思考」です。
ただし、このときに注意しなければならないのは、「顧客は誰か?」です。
万人を顧客と捉えてしまうと、あれやこれやと話が分散し、仕組みやアウトプットが複雑化してしまいますので、顧客を絞り込んだ上で、極力シンプルにしていく必要があります。
既に知っていても、或いは、頭で理解していても、こうした思考に対する行動は、一朝一夕にはできません。
何故なら、人間は無意識に自分中心や自分に都合の良い行動を取ってしまうものだからです。
従って、日ごろの地道な訓練と習慣が必要となります。
とは言え、決して難しく考える必要はなく、以前にも述べとおり、顧客に対して興味を持ち、妄想しながら楽しく考えていくと、この思考は自然に身につくと考えます。
幸い日本では一般的に、昔から子供のときのしつけで、「相手の気持ちを考える」習慣を身につけていますので、決してハードルは高くないと思います。
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