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コラム

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2021-08-26  [0175] 2020年は「学び」が減った!?

昨年は、一昨年よりも学習や訓練が減ったというネット記事(*1)を先日見ました。
主な理由は、皆さまのご想像通り、働き方改革や新型コロナの影響による労働時間の減少や、在宅勤務の増加、通勤時間の減少、一時休業等が挙げられるようです。

また、同レポート原文(*2)も目を通してみると、この現象は全ての就業者(就業形態別、年齢別、企業規模別)で表れていました。

ここでの学習・訓練は、OJT、OFF-JT(*3)、自己啓発の3つに区分されていましたが、上記就業者のほとんどの分類でこれらの区分が減少し、特にOFF-JTの減少率が大きいとのことでした。
背景には、OJTやOFF-JTの機会や時間の減少と共に、両者の在り方も変わって学ぶ側も伝える側も目的を達成しづらくなったとのこと。

確かにこの点は仕事面においては共感できます。
例えば、昨年以降は対面式のOFF-JTがオンライン式に変わり、セミナー開催等の広告が非常に増えたように感じるものの、PC画面越しでの受講そのものには興味が湧きませんでした。
そもそも受講側におけるOFF-JTの魅力は、職場から離れることで環境を変えて受講することや、同様の目的を持った参加者同士でコミュニケーションを図るといった新鮮さがありますが、オンラインではこれらができない。

また、発信側も受講者の表情を見ながら臨機応変に講義を進めていくことが難しく、コミュニケーションも図りづらい。
かといって、動画配信による講義では、発信側からの一方通行となり、分かったつもりになるだけで、身につかないことが多い。

実はこの学習・訓練の減少傾向、私自身も肌感覚として捉えており、これを仮説としてコラム[0168]で述べたところ、その直後にこのレポートが発行されたことで、裏づけを取ることができました。
私見ですが、昨年よりも今年の方がもっと環境や状況が悪くなっていると考えています。

一方、仕事の難易度が下がったというデータもありましたが、これは当然のことと考えます。
在宅勤務では時間管理の都合上、作業や会議が中心になりますし、考えたり創造したりする時間に対する成果物や、その評価基準の定義が非常に難しい。
また、情報収集にしても同じことが言えて、会社側から見ると、業務外との線引きも難しい。

次に、「仕事での新たな挑戦」が難しい1年だったと同レポートでは述べていますが、ここには少々違和感を覚えました。
それは、コラム[0134]でも述べたように、少なくとも顧客が持つ価値観、心理、行動とその優先順位付け、そして金銭感覚の変化が起こっており、特に悪影響を受けた業種では、新事業構築を含めた事業転換に迫られ、必死に模索していたはずだからです。

中でも休業を余儀なくされた企業は、打開策を考えて実行する時間があったはずですので、少なくとも法規制を含む各種要請を守らずに、感染拡大前と同じことをやり続ける選択肢は、本来ないはずです。
(この点があまりクローズアップされていないのが、実はずっと不思議に感じているのですが・・・。)

このことをふまえれば、この挑戦や模索も立派なOJTとなりますので、非常に厳しいことを言えば、いかに受け身や他人事で、そして責任転嫁をしていたかという見方もできます。

一方、調査結果でもう1つ気になったことは、自己啓発を行っている割合が例年30%弱程度しかいないという点でした。
働き方改革や新型コロナの影響によるモチベーション低下と密接な関係はさほどないようにも見えます(*4)が、この30%弱という数字は高いと捉えるのか、それとも低いのかが微妙なところに思います。
中には「今日明日の生活で精いっぱいなのに、将来のことなんか考えていられない」といった意見もあるのでしょう。
或いは調査対象外と思われる、人生や趣味といった仕事以外での学びを得た方が多かった可能性もあるのかもしれません。

今年度も4月スタートであれば4割強、1月スタートであれば7割弱の時間が既に経過していますが、皆さまはこの後どう過ごされますか。
例えば、AIプログラミングを勉強してみるなんてどうでしょう。
近い将来、高校生がこの科目を勉強することになるそうですし・・・。


*1: コロナ禍で学ばなくなった テレワークの意外な副作用
  (21-7-27付 日本経済新聞)
  https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1373K0T10C21A7000000

*2: Works Index 2020 (21-7-5付 リクルートワークス研究所)
  https://www.works-i.com/research/works-report/item/210705_worksindex2020.pdf

*3: Off-the-Job Trainingの略で、職場や通常の業務から離れて、特別に時間と場所を取って行う研修や学習を指します。

*4: 自己啓発とは自身の成長のために、それが現在や将来必要と考えることに対する学びと自己投資のため、できない/やらないという口実でしかなく、そこには因果関係や相関関係はないと考えています。


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<関連コラム>
(1) [0168] OJT、OFF-JTに加えたニュートラルの重要性
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=173

(2) [0134] 新常態へ向けた事業の立て直し手順
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=138


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本コラム記載内容は、マーケティング活動の発展を主眼としており、固有の団体・企業等の推奨や宣伝を行っているものではありません。
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