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コラム

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2017-08-31  [0017] 機能、性能、仕様の相違

商品企画を始める際に、注意すべき点の一つに機能、性能、仕様の定義があります。
これらを誤ると、マーケティング部門からの開発要求に対し、開発部門側からのアウトプットとの相違が出てきてしまいます。
後戻り作業が発生する大きな要因の一つとなりますので、細心の注意が必要です。

今回は、これらの相違を改めて述べたいと思います。
まずは各々の言葉の定義を再確認します。

機能とは、モノの「働き」を意味します。
性質や役割を表しますが、「直接的に数値化できないもの」です。

性能とは、モノの各種能力の特性を「大きさ」で表したもので、「具体的な指標で数値化できるもの」となります。

仕様とは、材料・製品・サービスが明確に満たさなければならない「要求事項」の集合体を意味します。
つまり、機能と性能における購入側への「約束事項」となります。
もし仕様が満たさなければ、規格外となります。

上記の「約束」とは、「コミットメント」のことで、「プロミス」ではありません。
よく仕様書に「予告なく変更する場合があります。」という免責文を目にしますが、これは「プロミス」でないことの現れです。
また、契約は予告なく変更できませんので、仕様を「契約」と考えるのも誤りです。

仕様を分けると、「外部仕様」と「内部仕様」になりますが、外部仕様は買い手に対する正式な仕様を表し、内部仕様は社内向け仕様、或いは社内的基準を表します。
内部仕様は、外部仕様と同じ、或いはそれ以上に厳しい数値を定めるのが一般的です。

では、「体温計」を例に挙げます。
機能は、体温を測定し、表示器等によって人間に表示する、或いは知らせることを表します。
そして外部仕様は、表示する最大最小値や、分解能値(0.1℃単位の表示)等を表します。
更に性能は、実力値(測定最大値42.0℃が外部仕様だが、実は条件によっては45.0℃まで測定できる等)や、内部仕様値(出荷時試験合格値として、43.0℃まで正確に測定できる等)を表します。

上記のような簡単な例は容易に理解できるのですが、一つの商品には様々な機能・性能・仕様が存在しますので、混乱/混在しやすくなります。
開発要求に対するアウトプットの過不足は、「ミスマッチ」や「コスト高」へ直結し、商品競争力欠如の第一歩となります。

「Made in Japan」が高品質なのは世界的に有名ですが、一方では、日本の設計は「モノが壊れない(にくい)」とも言われます。
一見喜ばしいことですが、残念な欠点もあります。

例えば、製品寿命が10年とした場合、20年も長持ちすることは決して良くありません。
単にビジネスチャンスを失うという話だけでなく、過剰な機能・性能・仕様は、必要以上のコストやリスクを買い手側へ負担させることになります。

近年発売されたエアコンには、「設計上の標準使用期間は10年」と本体の注意書きシールに記載されているものもあります。
これは安全上の理由からですが、一方では、20年も持ち続けているエアコンもあります。
共に最近住み始めた私宅でのお話ですが、まさに上記のとおりです。

以上から、商品企画を行う際には、細心の注意を払い、最適な機能・性能・仕様を一つ一つ丁寧、且つ地道に定義しなければなりません。
もはや、発売すれば売れる時代ではありませんので。
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