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コラム

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2021-06-10  [0166] 3Dプリンタ活用の行方

3Dプリンタの需要が個人用途で増えてきているというニュースが先日NHKで紹介されていました。
コロナ感染対策の巣ごもりで、個人が趣味で自作品を作るのに重宝しているとのこと。
確かに趣味の範囲で3Dプリンタを利用して自由自在にモノが作れるのは、楽しそうです。

記憶が正しければ、日本で3Dプリンタが大々的にニュースで流れ始めたのは2012年ごろ。
当時上海に駐在していたのですが、特に工業向け部品は東日本大震災がきっかけで、購入者から見たロット数と納期、そして価格のバランスが悪化し始め、部品在庫量の増加と共に、棚資産の増加に苦しみました。
当時の開発部門には失礼な話になってしまいますが、「部品選定時に棚のことも考慮しているのだろうか?」といった疑念を抱いたりしたものです。

そんなときに3Dプリンタに関するニュースを見て、「これが解決策だ!」と大きな喜びと期待を寄せたことを思い出します。
例えば、3Dプリンタの活用で、「試作品制作の効率化(時間とコスト)」、「棚の削減(スペースとコスト)」、「部品の自作」、場合によっては「金型用途にもなる」、或いは販売側でのモックアップ(観賞用デモセット)といった様々な問題解決を当時のニュースを見て思いついたものです。

ところが、そうこうしているうちに、そろそろ10年経ちますが、自動車産業向けではたまに聞くものの、その他工業用での活用紹介(成功事例や口コミ)があまり聞こえてこないように感じます。
導入側の技術者からみると、まだ早いのか、それとも全く魅力に感じていないのでしょうか。

造形方法や部品材料にもよると思いますが、一般論として「部品」側では寸法精度、強度、結合性、熱収縮を始めとした製作時の各種変形、コスト(材料費や部品単価)、或いは評価技術の確立不足等。
また「装置」側では、製作スピード、再現性、コスト(装置単価や運用/メンテナンス費)等、両面での試行錯誤が必要となりますが、少なくとも開発現場毎に1台以上あっても良いように感じます。
(極端な話、先行投資の意味で、最初は技術者向けのおもちゃとして導入するという考え方があっても良いのではないでしょうか。)

それとも、費用対効果を含めた確証がない限り、開発設備として導入することができないのならば、最初はレンタルでも良いでしょうし、高価格が理由ならリカーリング(サブスク、継続課金)で試してみるのも手かと思います。
もちろん3Dプリンタを活用するという手段が、目的になってしまっては言語道断ですが、いずれにせよ、棚資産といった経営課題を「技術的に解決する」手段を模索する必要性はあると思います。
また、ベンダー側もこうしたお客様の困り事を解決するようなアプローチでの販売活動を、もっと積極的に展開する必要もあるでしょう。

ものづくりの現場でのDXには今回のような3Dプリンタに限らず、ICT、AI、xR、ロボティクス等、様々な手段が考えられますが、最終的には自律化工場やデジタルツインを実現させて生産性を飛躍的に向上させていくことは、今後避けては通れない道と捉えています。
いつ、何をきっかけに改善を図るのかは企業毎に異なりますが、特に技術分野に関しては常に好奇心から始まるような企業文化であり続けたいものですね。

今回はマーケティング分野から少し離れましたが、3Dプリンタの可能性について私見を述べました。

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