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2021-04-22  [0161] 資本主義 vs 価値主義

資本主義は一定の法規制や規格標準の下で自由に商売ができる仕組みですが、今世紀に入ってその限界が見え始めていることは、既に認識されていることかと思います。
そうです、利己主義(利益拡大の追求)や格差の拡大が限界点の根源です。
そもそも、資本主義は「皆が平等ではなく格差を生む世界」で、ある程度の自由を与えられる一方で、得られる保証には限りがある、そこが社会主義と異なる点と解釈しています。

一方、ここ数年で新たに「価値主義」という言葉が話題になってきており、弊社でも過去に2度ほどコラムで用いました(コラム[0064]と[0065]参照)。

今回のテーマで結論を先の述べますと、「価値主義」は前回コラムのGive & Takeから波及しており、カスタマーサクセスとGiverの重要性が、同主義への普及加速化へ向けたキーワードになる。

なぜなのか、そしてどういうことかについて、私見を述べたいと思います。

まず、現時点における価値主義とは、「カスタマーサクセスの持続・深化・発展により、顧客〜企業間の絆がネットワーク化していく社会」と定義できるものと私見として捉えています。
そして、価値に対する対価を享受する既存社会から、「人間性や価値観が信頼/信用度によって価格が決定され、そのきっかけとなる共感/応援/口コミからネットワークが構築/拡大していくことで、企業側ブランドの上昇と持続的発展が許される社会」へと変わることを指します。
なお、資本主義と最も異なる点は、「顧客側が確実に企業と商品/サービスの価格を決定する」という点です。

例えば現在のクレジットカードでは、収入や利用実績、支払い遅延回数等による信用力で判断されますが、価値主義社会では顧客側は人間性や価値観がその人の信用度合いの尺度を、企業側はブランド力(*1)や社会貢献度が信用度合いの尺度として、それぞれ第三機関によって管理される。
その結果、同じ商品でも両スコアによって価格が変動するといった仕組みを指します。
いわゆる価値主義におけるダイナミックプライシング(*2)です。

顧客が商品/サービスを購入/利用する際、上記結果から第三機関(*3)から価格帯を与えられ、その中で顧客が購入/利用する価格を自身が持つ価値によって最終的に決めることができる。
顧客側、企業側、第三機関側の3者とも格付けされますが、この仕組みでは性善説をベースとして、多様性(*4)、心の豊かさ、幸福度等も価値評価の対象に加わり、売上や利益が価値の尺度ではなくなる点が、差別や格差の解消につながると推測しています。

これらを実現可能とするのが、インターネットとその関連DX技術の進化ですが、既に部分的に始まっていると感じています。
また、リカーリング/サブスクやベーシックインカム(*6)も密接に関わってくることでしょう。

では、価値主義はいつごろから一般化されるのでしょう。
インターネット上のサービスの形態として、SNSや動画配信、コミュニティでは既に10年程度前から一部分で導入されていますが、仕組みが整って一般化されるのは、10年後あたりかと推測しています。
この際、価値主義の仕組み特性から、現在の資本主義社会の延長という形では追随できず、新たな企業形態への変革が求められることでしょう。
まず消費者向けから始まり、次に公共事業、そして5〜10年遅れで産業向けへと拡大していく。
もちろん資本主義も残りますが、富裕層向けのみに限定され縮小していくと捉えています。

2030年でのSDGs、2050年の脱炭素社会の他にも、温暖化問題や食糧問題、ゴミ問題、人種/人権問題、貧困問題等を解決するには、資本主義社会ではおそらく限界があるでしょうし、また途上国での開発や再開発ができる場所や資本/投資も限界が訪れることでしょう。

では、今から企業が視野に入れて準備を始めておくことは何でしょう。
それが、前述したカスタマーサクセスとGiver精神への移行であると捉えています。


*1: カスタマーサクセスの提供/維持/深化と顧客(ファン)の獲得数、顧客からの信頼度と社会責任(CSR、CSV、ESG、SDGs、企業倫理等)。
*2: ダイナミックプライシング(現在)とは、商品/サービスの価格を、需要/供給状況に合わせて変動させる価格戦略。
*3: 評価基準の構築と参加会員数増(つまりプラットフォーム化)が求められると推定。
*4: 生き方、考え方、生活習慣、労働や勤務場所(*5)、教育文化等を指します。
*5: JOB型雇用、フリーランス、在宅勤務
*6: 最低限所得保障の一種で、政府が全ての国民に対し、一定の現金を定期的に支給する政策

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<関連コラム>
(1) [0064] 何もしないことのリスク
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=141

(2) [0065] マズローの法則
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=152

(3) [0127] カスタマーサクセスとは?
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=131

(4) [0160] Give & Take
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=165
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