TAKUMI ロゴ 匠マーケティング
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀4-16-7-304
サイト内検索:
Facebook
 
新しい価値の創造を、お客様と共に。

コラム

《 戻る

2021-03-04  [0158] 構造化と体系化

最近の経済ニュースで、「構造化と体系化」に関する記事が増えてきているように感じます。
新型コロナの感染拡大に伴う様々な急変から、下記のような状況が生まれていることが背景にあるからと捉えています。
 (A) 既存事業の見直し、或いは既存からの改善
 (B) 新アイディアの発掘や、新事業の構築
 (C) 公私に渡る悩みや、将来の人生設計
 (D) 何か新しいことを始めたいときや、何かを比較したいとき

あっさり述べますが、上記に対する解決方法は、いずれも「まずは構造化する、そして体系化する」ことです。
具体的には「課題や想いをツリー状に書き出すことで見える化させる」、次に全体を俯瞰しながら「どのように行動していくのか」、或いは「何をするのか」をまとめあげていくことです。

弊社のコラムでも幾度か「構造化と体系化」という言葉を使っていますが、今回はこれらの定義を改めて確認した上で、マーケティング活動との関連性について述べたいと思います。

まず、構造化と体系化の定義を振り返りましょう。

構造化とは、ある物事(テーマ)を整理するために、要素分解することを表します。
構造化の手法には主に原因追及型、課題解決型、要素分解型がありますが、分解時には極力漏れ抜けがないようにします。

一方、体系化とは、構造化された事柄が相互作用した上でまとめられ、1つのシステムとして機能することを表します。

構造化と体系化の関係は、「体系化されていれば構造化されている」と捉えて良いものの、「構造化されていれば体系化されている」とは限らないことを覚えておきます。

マーケティングでは、構造化を「細分化(コラム[0012]参照)」、体系化を「仕組み化(コラム[0028]参照)」と呼んでいますが、仕組み化には「再現性」があり、且つ「標準化」されていることが必須となります。
そしてこれらの言葉は、マーケティング活動の根底をなす概念や行動となりますので、きちんと理解しておく必要があります。

さて、ここから先は少しややこしい話になりますので、先に結論を述べると、「認識のズレやニュアンスの取り違えが無いよう、用語として明確な定義と区別、そして統一化が必要(特に英語)」となります。

では、始めます。
仕組み化(StandardizationまたはSystematized)の類義語として、体系化(SystematismまたはSystematization)、スキーム(Scheme)、システム化(Systemization)等があります。

体系化には必ずしも再現性があるとは限らなく、単なるまとまりに過ぎない意味もあり、この点が再現性を必須とする仕組み化と異なります。

次に、スキームですが、日本語ビジネス用語では「(基本)計画、(基本)構想、枠組み(骨子、仕組み、ひな形)、やり方」として「継続性のあるニュアンス」で用います。
また、「枠組みとしての仕組み」では、具体性、再現性、標準化に欠けている状態のため、仕組み化とはニュアンスが異なります。
更に、日本語のスキームは英国語と同じニュアンスですが、米国語は謀略、陰謀、悪い企みといったネガティブな意味になりますので、注意が必要です。

一方、システム化は、「誰が行っても継続的に成果が生み出される仕組みを構築すること」の意味があるため、仕組み化と同義で扱っても良いと思います。

加えて、英語では構造化(Structuration、Structuralization、或いはStructuring)、構造(Structure)、仕組み(Structure、Mechanism、System或いはWorkings)が紛らわしいため、これらの区別についても、特に「仕組み」という言葉に対する用語定義が必要です。
例えば、仕組みをRepeatable Standardized System(自作英語です、RSSと略しても良し)等と、社内で用語統一して共通認識化を図ることが重要となります。

以上のように、今回紹介した用語は、細かい話ではあるものの、マーケティング活動の根底を成すと共に、頻繁に使う言葉です。
日本語だけの環境ならまだしも、英語も使うときには明確な使い分けをすると、誤解や混乱による「時間のロス」を生まずに済みます。

ところで、なぜ、構造(化)、体系(化)、仕組み(化)、スキームの意味がややこしいかを改めて考えると、そもそも抽象的な言葉だからなのかもしれません。
例えば、日本語の「対応する」を英語に訳すとき、単純に「correspond to〜」と言えないことと同じです。
「対応する」を連発する人がときどきいますが、具体的な行動を表す言葉が欠けていて、「良きに計らう」と聞こえてしまうのですが・・・。


----------------
<関連コラム>
(1) [0012] 細分化と絞り込み、そしてポジショニング
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=13

(2) [0028] 21世紀のマーケティングとは?(その2)
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=29
ホーム | コンサルティングサービス | セミナー・勉強会開催情報 | サービス開始までの流れ | ダウンロード | 会社概要 | お問い合わせ
個人情報の取扱いについて | サイトマップ
Copyright © TAKUMI Marketing Office, All Rights Reserved.