TAKUMI ロゴ 匠マーケティング
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀4-16-7-304
サイト内検索:
Facebook
 
新しい価値の創造を、お客様と共に。

コラム

《 戻る

2021-02-04  [0155] 「コスト」と「付加価値」

前回のコラムでは商品企画に関するテーマでしたが、これに関連して今回はこのテーマを選びました。

私たちは仕事で「コスト」という言葉を頻繁に使っています。
例えば、商品企画では、商品コストや製造管理費、技術開発費、そして販管費等をコストと呼んでいます。
商品コストを細分化すると、材料の購買費、生産ラインレート、商品の製造にかかる時間に分けることができ、製造管理費では、設備費(保守部品含む)や製造関連備品費、直接製造工以外の方々の人件費等に分けられます。
一方、技術開発費は、開発ツール類費や試作品費、開発設備費、そして人件費に分けられ、販管費は販売に関わる方々の人件費や広告費等が挙げられます。

言い換えれば、売上高から営業利益を差し引いたもの全てがコストということになりますが、本来はこれらを全てコストとみなすのは少し乱暴で、コストに対する誤解を生むものと考えています。
どういうことでしょうか。

結論を先に言えば、上記のコストと呼ばれる項目は、本来は全て「顧客への付加価値」の提供であり、社内では便宜上「コスト」と呼んでいるに過ぎないことを忘れてはなりません。

企業活動では、材料を調達して自社内で加工することで商品価値を造り、更にその価値を最大化させるために営業活動(人や宣伝を含む)を行うものなのです。
そして人は、生産側も販売側もスタッフ側も全て付加価値を創り上げる「知恵」という財産なのです。
(スタッフの場合は、直接的には自社内向けの価値提供ですが、間接的には同僚がより大きな付加価値を顧客へ提供できる機会や力を発揮できるよう、後方支援していると言えます。)
また、一部の材料費も用途によっては、顧客が購入するきっかけとなる付加価値要素へと変化することも多々あります。

この付加価値を上昇させるための手段の一つとして、人は常に「生産性の向上」を図る、いわゆる企業努力がありますが、この目的は合理化、効率化/能率化、そして顧客から見た価値の創造/上昇に細分化できるかと思います。
改めて各々についての定義を記載します。

(a) 合理化
道理にかなうようにすること、(もっともらしく)理由づけをすること、能率を上げるためにムダを省くこと。

(b) 効率化/能率化
効率とは、使った(働いた)労力に対する得られた成果の割合で、「効率=成果÷労力」(*1)。
また能率とは、決まった一定時間にできる仕事の割合、つまり仕事のはかどり方で、「能率=仕事量÷時間」(*1)。

(c) 顧客からみた価値の創造/上昇
これまで何度もコラムで述べているとおり、顧客の困り事や恩恵に対する解決策の提供によって自社・自商品・自サービスの価値を上げること。
私の好きな米国TVドラマ「NCIS」に出てくるセリフで「世界は問題だらけだ、解決策になれ。」がありますが、まさに人が抱える永続的な課題です。

一方、生産性の向上を図る手段の一つとして、近年DXの導入が加速しています。
DXの取り組み状況については、先月JEITA/IDC Japanの共同調査結果が発表されましたが、この点については後日コラムで発信したいと思います。

コラム[0136]で述べたように、人間には「真」を表すIQ(頭の知能指数)、「美」を表すEQ(心の知能指数)、「善」を表すJQ(判断力)に加えて、「和」を表すSQ(社会指数(*2))が備わっていますが、IQとEQはAIに追いつかれるものの、JQとSQは人間にしかできない、つまり、そこに人としての価値があります。
仕事でも同じで、善悪の判断や社会性で活躍できるよう、価値の創造/上昇を企業努力の一環として、日々精進して進化を続けなければなりません。

したがって、時代の変化に追随できないと、付加価値がコストへと変わり、会社側の期待値とギャップが生まれたり、付加価値を活かせなくなると、削減の対象になりますので、その点は肝に銘じる必要があります。

以上、今回はコストの本質と、顧客から見た付加価値の上昇とそれに伴う生産性の向上について述べました。


*1: 効率を上げるには成果を一定に保ったまま労力を減らすか、労力を一定に保ったまま成果を上げる必要があり、一方、能率を高めるには、仕事量を一定に保ったまま労働時間を減らすか、労働時間を一定に保ったまま仕事量を増やす必要があります。

*2: 社会指数: コミュニケーション能力や社会性の高さを指します。

----------------
<関連コラム>
(1) [0136] 仕事の幸福度とマーケティング
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=140


<ご注意>
本コラム記載内容は、発信日時点の情報です。
ホーム | コンサルティングサービス | セミナー・勉強会開催情報 | サービス開始までの流れ | ダウンロード | 会社概要 | お問い合わせ
個人情報の取扱いについて | サイトマップ
Copyright © TAKUMI Marketing Office, All Rights Reserved.