TAKUMI ロゴ 匠マーケティング
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀4-16-7-304
サイト内検索:
Facebook
 
新しい価値の創造を、お客様と共に。

コラム

《 戻る

2020-08-27  [0139] デビットカードvs電子マネー

先日、銀行から業務用口座でのデビットカード(J-Debit)の勧誘電話が来ました。
同口座のキャッシュカードには既にJ-Debitが自動的に加入されているのに、なぜ新たな勧誘が来るのか不思議に感じたものの、突然の電話でしたので、うっかり聞きそびれてしまいました。

先日終了したキャッシュレス決済促進のためのポイント還元では、電子マネーベンダーによる大規模過ぎるポイント還元やプレゼントを実施して話題になりましたし、クレジットカードも地道に粛々とPR活動を行っていたものの、デビットカードのPR活動を見聞きする機会はほぼありませんでした。

そこで、今回はデビットカードに対する電子マネーとの比較について私見を述べたいと思います。

実は、デビットカードに対する私の勝手なイメージは下記のとおりで、一度も使ったことがありません。
(a) 加盟店があまりに少なすぎて、利用する機会がない
(b) ポイント還元率がない、或いはキャッシュバックを含めた還元率が非常に低い
(c) 万が一不正利用されたら口座に直結するので恐い(特に口座番号や暗証番号)

おそらく皆さまも類似のイメージをお持ちと思いますが、ネット銀行では様々な工夫やサービスを提供しているものの、なぜ2000年から始まったJ-Debitがこんなに普及しないのでしょう。

政府は新たに10月から、マイナンバーカード利用促進と銀行口座との紐づけ等を主な理由としてマイナポイント事業を始めますが、一気にユーザを獲得するための大きなチャンスです。
銀行業界では、一応「バンクペイ」というサービスが始まるものの、一向に大大キャンペーン実施の気配を感じない(私も今回調べて初めて知りました)。

そもそも銀行にとってデビットカード事業はあまり興味がないのか、加盟店増加と利用客増加の鶏と卵状態なのか、行外での営業活動に制約があって身動きが取れないのか、イノベーションのジレンマなのか、それとももっとうま味のあるビジネスがあるのか・・・・・・。

ATMビジネスもコンビニ業界に食われ(*1)、近年は振込手数料くらいしか稼げていないのではないでしょうか。

と、デビットカードに対するネガティブ要素だけ述べては公平ではありませんので、メリットも紹介してみたいと思います。
究極を言えば、電子マネーは「お金を使うための利便性」(いわゆるポイント還元)と捉えることができる一方、デビットカードは「お金を節約するための利便性」かと捉えています。

<デビットカード利用のメリット(利用客)>
(a) 口座直結決済のため、中間業者マージンや手数料が最終的に一番お得
(b) 最も現金に近い使い方ができる
(c) 振込と同様に、利用上限金額を設定できる

<デビットカード普及促進のメリット(銀行側)>
(a) 既存の全国の金融機関ネットワークを利用できるため、投資額が小さい
(b) ATM管理コスト(ATM台数)を減らせる
(c) 経産省が利用手数料の公開化促進により、デビットカードが優位に立てる環境になる(*2)
(ただし、銀行間手数料の引き下げも要求されている状況ですが)

次に、あくまでも思いつきで恐縮ですが、デビットカード普及への課題と対策案を述べます。
(a) 利用店舗(利用端末普及)の拡大
何よりもこれが第一優先。
(b) オートチャージ機能の追加
せっかくキャッシュレスなのに、現金でのチャージというのは本当に不便に感じます。
(c) 1ヶ月に1度のまとめ引き落とし機能の仕組み構築
一見、上記(b)と背反する事柄にも取れますが、取引件数が増加すると中身が把握しづらくなります。
そこで、1ヵ月毎のまとめ引き落とし仕組み構築の一方で、個別履歴は家計簿ツールアプリで網羅する方法はいかがでしょう。
(d) ポイント還元やランク付等、利用客が「使用する理由づくり」仕組みの構築
やはり利用客がデビットカードを選択する大義名分が必要ですので、例えば航空会社のマイレージクラブのような仕組みができると良いかと思います。
また、近年流行りの企業間コラボ広告によるキャンペーン企画(コラム[0056]参照)にどう取り組むかも重要と考えます。
ここでは具体案を省略しますが、デビットカード側の広告費に加え、コラボ側企業が持つ広告費も活用し、相乗効果を出します。

以上、今回はデビットカードと電子マネーの比較を述べましたが、最終的には高額品はクレジットカード、少額決済は電子マネーかデビットカードの利用に集約されるような気がしています。

*1: 「大手行ATM、セブン銀行が台数逆転 合理化の波」 (20-7-5付、日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61179950V00C20A7NN1000/

*2: 「キャッシュレス手数料下げ 銀行間決済、見直しへ―政府成長戦略」 (20-7-4付、時事ドットコムニュース)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020070300907


----------------
<関連コラム>
[0056] 他社とのコラボについて
 http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=58


<ご注意>
本コラム記載内容は、マーケティング活動の発展を主眼としており、固有の政府や団体・企業等の推奨や宣伝を行っているものではありません。
また、本コラム記載内容は、発信日時点の情報です。
以上をご承知ください。
ホーム | コンサルティングサービス | セミナー・勉強会開催情報 | サービス開始までの流れ | ダウンロード | 会社概要 | お問い合わせ
個人情報の取扱いについて | サイトマップ
Copyright © TAKUMI Marketing Office, All Rights Reserved.