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2020-08-20  [0138] 哲学とマーケティング

最近ひょんなことから、改めて哲学に関する書籍を何冊か読む機会があったのですが、驚いたことにこれまで書いてきたコラムの中で何度も使っている言葉が沢山でてきていました。

「価値判断、原理/原点、本質/根底、課題/問題、自問/何故の問い、いかにあるべきか、仮説/推論、目的と手段の区別、常識を疑う」等。

他にも共通のフレーズがあります。
「無くても生きていける」、「必然的に生じてくる」、「時代と共に変化する」等。

確かに「無くても生きていける」では、本来はマーケティングとイノベーションが企業発展のための必須機能(コラム[0099]参照)であるにも関わらず、現にマーケティング機能を保有していない企業が実に多い。
意識をしていない、或いは気づいていないだけで、両者とも必然的に生じていることは確実。
更に、時代が変われば社会、生活、常識、価値観等も変わるため、つじつまが合う。

また、両者最大の課題も類似しているように感じました。
「哲学と科学」、「経営と事業」(コラム[0102]参照)や「マーケティングと営業」(コラム[0103]参照)。
どれも相反するものではなく、双方が補い合い、共存していくべきもの。

更に、もう一つ重要な両者の共通課題として、「考える」ことの大切さがありました。
「哲学のすすめ」という本(*1)に掲載されていましたので、2文を要約して記載します。

・社会全体が「考える」ということを忘れつつあるのではないか。
・(旧制の高等学校時代は)哲学的ないし思想的書物を読んで、人間いかに生きるべきかという問題を、真剣に考えたものだった。

これらの背景には下記が考えられるのではないでしょうか。
・現代は情報量が多すぎて、選択ばかりしている、或いは常に選択を迫られている。
・時代のスピードが速すぎて、「考える」余裕を持たなくなってしまった。
・世の中が便利になりすぎたことや、受動的な態度に慣れ、自発的に「考える」ことを放棄しがち。
・考えることや、考え抜くことがそもそも面倒くさい。

では、なぜここまで両者に共通点が多いのだろうと考え、仮説を立ててみました。
共に最大テーマが「生きることの意味と価値」だからではないか、と。
哲学では対象が人、マーケティングでは対象が企業であることに加え、コラム[0100]で述べたように、マーケティング活動は日常生活との相関関係があります。
また、経営には「経営哲学」という言葉がありますが、マーケティングにも「事業哲学」という言葉があっても不自然ではないのではないか。

ただし、マーケティングと哲学は、本質や思考において通ずるところが多々あるだけに過ぎず、「マーケティングは哲学ダ!」と述べるつもりは毛頭ありません。

新型コロナによって社会や経済、そして生き方や働き方を含めてあっという間に大きく変わってしまい、新しい方法で模索しながら生きていかなければならない。
そんなときは、やはり原点を振り返る、企業で言えば理念。
何のために自社や自身が存在しているのか、或いは存在できているのか、そこには必ず理由や目的がある。
そのことをふまえた上で、私たちには何ができるのか、どうすればできるのかを考え抜く。
その際の心のよりどころや行動手段として、哲学やマーケティングが改めて必要ではないかと感じました。

人は、先が見えないときに不安を感じるものですが、そんなときは「ゴールをイメージして、そこから逆算して現在の困難や苦労を乗り越えていこう」と、ここ10年くらいの間、機会があるたびに述べています。
一方、原点を振り返る際、「哲学」から気づきと学びを得るという手段も悪くないと思いました。


あとがき;
下記書籍の初版が実に50年以上前、そして今回購入したのは第82刷でしたが、今読んでも共感を得られる点が多いことには驚きました。
同書では、発刊当時も「考える行為」が廃れ始めていたようです。
現代もさほど変わらないような気がしますが、では、どの時代では考える行為が日常で普通に行われていたのでしょう。
また、何をもって考える行為とみなされるのかが疑問に残ります。

*1: 哲学のすすめ 岩崎武雄著 講談社現代新書 初版1966年1月、第82刷17年8月

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<関連コラム>
(1) [0099] 企業活動とマーケティング
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=102

(2) [0103] 営業とマーケティングは相反するもの?
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=106

(3) [0102] 経営と事業の違い
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=105

(4) [0100] マーケティングは、「人生そのもの」である!
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=103


<ご注意>
本コラム記載内容は、マーケティング活動の発展を主眼としており、固有の団体・企業等の推奨や宣伝を行っているものではありません。
また、本コラム記載内容は、発信日時点の情報です。
以上をご承知ください。
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