2019-10-17
[0109] マーケティングでNoアイディアは罪!
過激なタイトルで始まりましたが、今回お伝えしたいことは、
「マーケティング部門は、自身の所属する事業において、常にアイディアを持て!」
ということですが、裏を返せば、
「マーケティング活動においてNoアイディアは許されない!」
という旨を述べるために、このタイトルを選びました。
許されない理由は単純で、事業の頭脳であるマーケティング部門が、創造・改善・対策検討でNoアイディアに陥ると、それはつまり、事業不振に直結してしまうからです。
また、そもそも事業のアイディアをつくって提案し、承認を得て仕組み化していくのが仕事ですので、責務としての自戒の念も込めています。
世の中にはアイディアマンといった、創造力豊かな人々がいます。
例えば、近年で言えば私の場合は、上海駐在時に苦楽を共にした駐在員が、間違いなくアイディアマンでした。
創造力が豊かな人は、先天性や環境性(特に言語化が上手)が一般的に挙げられますが、ある程度は訓練で養うことができると、これまでの経験から感じます。
何故なら、私自身が元々アイディアマンではないからです。
では、どのような訓練をすれば良いのか、2つ紹介します。
一つ目は、自分はどのようなときにアイディアが生まれやすいか?ということを振り返る、つまり現状把握を行い、生まれたときの対策を準備しておくことです。
例えば、私の場合は、下記の順番でアイディアが思いつくことがほとんどです。
(1) シャワーを浴びているとき (圧倒的に多い)
(2) 喫煙時 (頻繁)
(3) 睡眠時、或いはベッドに入ってから寝るまでの間 (しばしば)
(4) テレビを見ているとき (ときどき)
(5) 居酒屋で飲みながら雑談をしているとき (急増中)
(1)〜(3)は一人のときに頭の中を整理している際に、(4)と(5)は外部から情報が入ってきた際にそれぞれ、ふと思いつきます。
思いついたら即メモができるように、公私問わず、常にメモ帳を持ち歩くことにしています。
二つ目は、以下の習慣化です。
(a) 選択肢を常に3つ持つ
(b) 妄想する
(c) 常に考え抜く
(a)の3択が持つ意味は、バランスの良さが挙げられます。
例えば、1択では強制感を覚えて不公平感やリスクが顕著となり、2択では極端さ(例:白黒)が生まれ、争いが起こりやすい。
一方、4択以上は、情報過多となり選択が困難になりがちです。
慣れてきたら、最終的にアイディアは極力3つ作るように心がけます。
(b)の妄想はコラム[0016]で述べたとおり、楽しみながら創造力アップの訓練をします。
妄想には、ストーリ作りやイメージトレーニングができるようになる長所もあります。
(c)の常に考え抜く習慣は、時には非常に苦しい作業となりますが、慣れるしかありません。
またこの習慣はコラム[0046]で述べたとおり、適切な課題の発見力を養うベースにもなります。
それともう一つ主張したいことは、「スローガンだけならだれでも作れる」ということで、企画マンとしては、もっと重みとインパクトのあるロジカルなフレーズを常に考え、考え抜くべきと肝に銘じています。
もちろん上記ではマーケティング活動での話をしていますが、他部門での日常業務に加え、プライベートでも同じことが言えます。
最後に、最近経済ニュースで「マーケ」とか「マーケター」と略す単語を目にする機会が増えてきましたが、私は軽薄なイメージに感じてしまうため、これらの単語が好きではありません。
マーケティングは経営と同様に事業の要ですので、むしろドロドロしている土壌と捉えているからです。
「企画マン」とか「アイディアマン」という単語が好きです。
つまり、私自身も実はアイディアマンにあこがれを持っています。
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<関連コラム>
[0071] 2軸思考のすすめ
http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=73
[0016] 妄想のすすめ
http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=17
[0046] 課題の発掘力と探求力を養うことの重要性
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