TAKUMI ロゴ 匠マーケティング
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀4-16-7-304
サイト内検索:
Facebook
 
新しい価値の創造を、お客様と共に。

コラム

《 戻る

2019-10-03  [0107] 2019年版ものづくり白書とマーケティング

昨年版の同白書については、コラム[0081]で意見を述べました。
今年版は最近ようやく読めたのですが、マーケティングについて大きく取り上げられていました。

総論等を含めた全体の話は、他のニュース記事等にお任せして、今回はマーケティングに関する白書記載の紹介と共に、少し辛口ですが意見を述べたいと思います。

<2019年版ものづくり白書(PDF版)>
(19-6-11 経済産業省)
https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2019/honbun_pdf/index.html

マーケティング(*1)に関する記載が多いのは第2章第3節(*2、*3)ですが、まずはその内容を本文のままでページ記載順に抽出してみます。

(A) 商品企画力やマーケティング力、生産自動化、省力化は、自社の弱みと考えているにもかかわらず、それらを改善する取組や連携は進んでいない。
{1-(1)@、P123、PDFでは4ページ目}

(B) 我が国製造業の弱みであり、かつ、取組が進んでいないのは、いわゆるスマイルカーブ(*4)で付加価値が高いとされている企画・開発部分や流通・販売や付随するサービス部分。
{1-(1)A、P123、PDFでは4ページ目}

(C) 日本の製造業は、品質力に強みがあるとする一方で、商品企画力・マーケティング力が弱みであり、コスト競争力に課題があるとしている。
{1-(2)@、P134、PDFでは15ページ目}

(D) 日本の製造業は、米国・ドイツ・中国の企業と比べ、「商品企画力・マーケティング力」が劣位と感じているにもかかわらず「企画・マーケティング人材」の確保が課題と認識している企業は少ない。
{3-(1)A、P173、PDFでは54ページ目}


なぜ、日本の製造業はマーケティング専門機能が軽視されてしまうのでしょうか。

誤解や批判を恐れず明快に言えば、経営陣がマーケティングの本質を理解できていない、或いはマーケティング部門の成果が正当に表せていないからだと考えています。

理解不足では、その価値や優先度に加え、どのようにして機能構築・発展をすべきかの認識不足。
例えばよくあるケースとして、売上・利益増のために営業・開発・製造の各要員を増やすという、量を増やすことを優先し、肝心な事業の質を表すマーケティングに手が回らない、或いは無関心。

一方、成果の不明確さでは、売上や利益に直結しにくい、主要業績評価指標(KPI)化しにくい、マンネリ化している、といったように同機能の原点や位置づけに悩んでいる。
また下手をすれば、同機能が10年前や20年前よりも退化してしまっていると疑いたくなることすらあります。

民生品(消費者)向けでは、顧客が不特定多数、商品のライフサイクルが短い、流行があるといった特徴があるため、大企業を中心にデジタルマーケティングを取り入れ始めて進化している企業が増えてきていると思います。
しかし、産業向けでは、上記民生品向けと反対の位置づけのため、どうしても発展が遅くなるのが現実、と自身の経験からも感じます。

では、改めて、どうすれば良いのでしょうか。
MAツール導入はあくまでも手段ですが、マーケティング機能の再編等、アプローチは様々な方法がありますが、組織としてマーケティング力改善を図るしかありません。
しかも短期間で。

となると、やはり外部専門家の力を借りるのが最も合理的かと考えます。

最後に繰り返しになりますが、「量」の時代は既に終焉を迎え、「質」の時代に来ていることを改めて認識し、事業改善や事業発展へとつなげていくべきと考えます。

*1: マーケティングとデジタルマーケティング(DM)の両方について記載されています。
*2: 18年12月に同省がアンケート調査した結果を基に、考察や提言が述べられています。
*3: https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2019/honbun_pdf/pdf/honbun_01_02_03.pdf
*4: スマイルカーブ: 
   縦軸を付加価値・利益率、横軸をバリューチェーンの工程(上流、中流、下流)とし、各々の工程を線形でつなぐと、両端(上流と下流)は上がり、中央部分(中流)は下がるという、一般的な現象。
上流工程は商品企画・部品製造、中間工程は組立・製造工程、下流工程は販売・流通・サービス・保守をそれぞれ表す。中流工程が厳しい理由には、グローバル化と技術革新がキーワードとして挙げられる。


----------------
<関連コラム>
(1) [0081] 製造業の課題と解決 (2018年版ものづくり白書から)
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=83

(2) [0099] 企業活動とマーケティング
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=102

(3) [0030] マーケティング分野におけるベンチマークを考える
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=31

(4) [0096] デジタルマーケティングについて
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=99

(5) [0097] データドリブンマーケティングについて
  http://www.takumi-marketing.jp/column.cgi?id=100


<ご注意>
本コラム記載内容は、マーケティング活動の発展を主眼としており、固有の政府や団体・企業等の推奨や宣伝を行っているものではありません。
ホーム | コンサルティングサービス | セミナー・勉強会開催情報 | サービス開始までの流れ | ダウンロード | 会社概要 | お問い合わせ
個人情報の取扱いについて | サイトマップ
Copyright © TAKUMI Marketing Office, All Rights Reserved.